議会報告ASSEMBLY REPORT
2022.11.01 カテゴリ:令和4年9月定例議会 5.GIGAスクール環境下における体育授業の充実について
<質問>
学校の体育授業においても個々の能力に適した指導を充実するために一人一台端末を活用した授業の展開が必要と考えるが、県教育委員会として、県内の小中学校等にどのような支援をしていこうと考えているのか。
(教育長答弁)
GIGAスクール構想を基盤とした令和の日本型学校教育は、体育の授業において も、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びの実現を目指しています。
体育の授業における一人一台端末の活用の場面と効果について、代表的な3点を挙げますと、1点目は、技ごとの動画を繰り返し視聴したり、スローで再生したりすることで知識、理解が深まること。2点目は、過去の自分の記録や動きを確認することで自己の変容を知ることができ、運動が苦手な子どもも「できる喜び」や自己肯定感につながると考えています。また、3点目は、団体競技の撮影動画を各自の視点で確認し、個人で作戦を考え、それをもとにチームの作戦を話し合うことなどにより協働的な学びが可能となることです。
そこで、県教育委員会では、令和4年度より文部科学省委託事業「GIGAスクール環境下における体育授業の充実」を受託し、小学校2校、中学校1校、義務教育学校1校の指定による研究実践に取り組んでいます。
各研究指定校は、校内研究組織を設置し、これまでに大学等から講師を招いた研修やICT活用スキルアップ講習会を開催したところです。2学期以降、運動時間を確保するための「動きのポイントやつまずきの事例」や「児童生徒が選ぶ練習方法」などの動画を作成し、その動画を活用した授業実践などに取り組んでいく予定です。
また、小学校体育の授業力の向上を目指し、グーグルワークスペースを活用した20分程度のオンラインミニ研修会を開催しています。合計10回のうち、第4回、第5回では一人一台端末の基本的な活用方法とマット運動での効果的な活用についての研修を行ったところです。第6回は10月7日に、端末の活用例について、参加者による情報交換を予定しています。
今後も、子どもの可能性を最大に引き出せるよう、体育授業における教員のICT活用能力の向上に努めてまいりたいと考えています。