議会報告ASSEMBLY REPORT
2022.04.12 カテゴリ:令和4年2月定例議会 7.自転車の利用促進について
<質問>
京奈和自転車道の整備が進んできた中、観光振興をはじめとした地域活性化の有効な手段として、今後さらなる自転車の利用促進を進めていくべきと考えるが、知事の所見を伺いたい。
(知事答弁)
県では、平成27年度から「京奈和自転車道」の整備を進め、令和2年3月には、自転車活用推進法に基づき、「奈良県自転車活用推進計画」を策定しました。この計画に基づき、日常の移動手段としてだけでなく、観光振興の観点からも自転車を活用できるよう、自転車のネットワーク整備と利用促進に取り組んでいるところです。
自転車のネットワーク整備については、昨年4月に、県内約75kmに及ぶ「京奈和自転車道」がつながり、今年度からは「世界遺産周遊サイクルルート」の整備にも着手しています。奈良公園、法隆寺、また、飛鳥藤原などがそのサイクルルートに入ってきています。
また、自転車の走行環境の向上も重要ですので、利用者の声を聞きながら、ルートがわかりにくい箇所や危険な箇所などの改善にも取り組んでいるところです。
利用促進については、県内外からの自転車利用者の受入環境を整えるために、県の認定制度として、トイレを無料で利用できる「自転車の休憩所」を199施設、自転車を屋内で保管できる「サイクリストに優しい宿」を66施設認定しています。昨年4月からは、自動車で来られた自転車利用者が駐車場を拠点にサイクリングを楽しんでいただくため、無料で利用できる「サイクリストに優しい駐車場」も始めています。6月に初めて4施設、奈良健康ランド、イオンモール橿原、奈良パークホテル、ホテルアジール奈良アネックスを認定し、8月には1施設、下市温泉秋津荘を追加認定しており、拡大に努めているところです。
自転車で巡る奈良県の楽しさを知ってもらう取組として、観光地等を掲載したサイクリングマップに加えて、昨年秋からは、SNSで写真が投稿できる「サイクルフォトシェアin奈良」を始めました。この取組では、既に500人以上の方から約700枚の投稿をいただき、10万人以上の方に閲覧され、関心の広がりを感じています。
自転車の利用促進に向けたこれらの取組は、観光振興や地域活性化に大きく寄与するものと考えており、地域や民間等とも連携しつつ、県内外に広く広報を行いながら、さらに取組を進めてまいるつもりです。