議会報告ASSEMBLY REPORT

2022.04.12 カテゴリ:令和4年2月定例議会 2. 地域デジタル化の推進について

<質問>

 本県のデジタル化を推進することにより、どのようなことを実現しようとしているのか。

 また、デジタル化の推進にあたっては、市町村との連携が重要であると考えるが、どのように取り組んでいくのか。

 

(知事答弁)

  デジタル化につきましては、どのようにするか以前に、県民の生活向上や経済の活性化のために何ができるのかが重要であると考えてまいりました。単なるIT化やシステム化ではなく、住民のために「デジタル化によりできること」を実現するとの観点から取り組んでまいりたいと思っております。そうした「デジタル化によるできる化」を盛り込んだ「奈良デジタル戦略」に基づき、地域が抱える課題の解決や住民及び事業者の利便性向上、行政の生産性向上等に取り組んでまいりたいと思っております。

 

 具体的なことを申し上げさせていただきますが、例えば、業務や組織ごとに断片的に提供されております行政サービスにつきまして、情報や業務を集約・統合することにより、住民一人ひとりに最適にカスタマイズされた行政サービスを提供することを考えております。

 また、電子カルテなどの医療情報を複数の医療機関や福祉施設等と連携させることにより、医療・介護サービスの高度化・最適化を進めてまいりたいと思います。

 さらに、高齢者などの生活支援の鍵となるのが地域の移動手段の確保でございます。自動運転などのデジタル技術を活用することで、地域の移動手段を持続的に確保してまいりたいと思います。

 南部・東部地域でも、医療や介護、生活支援などの課題を、デジタルサービスを導入することにより解決する取組を進めてまいりたいと思います。

 雇用の分野におきましても、オンラインを活用した雇用に直結するリカレント教育を展開したいと思います。

 

 今、具体的に考えていることをあげさせていただきましたが、その際、県と市町村との連携は極めて重要でございます。デジタルの分野でも、県と市町村が協力し合う奈良モデルを推進してまいりたいと思っております。例えば、県と市町村が連携して取り組む事項として、新たなデジタルサービスの導入、既存システムの更新、デジタルによる事務の共同化などを積極的に進めてまいります。

 県として、これらを着実に実施するため、新たに市町村の支援等を中核的に担うポストの設置や、県と39市町村で構成する協議会でのデジタル技術の活用についての共同検討なども行い、取組を加速させていきたいと思っております。

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