議会報告ASSEMBLY REPORT

2020.12.22 カテゴリ:令和2年11月定例議会 5.スイムピア奈良の活用について

<質問>

スイムピア奈良の活用について、文化・教育・くらし創造部長にお伺いします。

 

平成26年7月に、県内初の「PFI事業」として「まほろば健康パーク」内に「スイムピア奈良」がオープンして約6年が経過いたしました。

 

昨年度、令和元年度の利用者実績は約32万人と非常に多くの方にご利用されたとお伺いしております。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、施設の利用制限や定期的な消毒など感染症拡大防止対策を取りながら営業されておりますが、昨今の新型コロナウイルス感染症が拡大している状況もありますので今一度、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底していただきたいと改めてお願い申し上げます。

 

さて、この施設は屋外の50メートルプール、屋内の25メートルプールの他、トレーニングジムやフィットネス・スタジオもあり、健康志向を持つ多くの県民の方々がご利用されております。

 

特に、屋外の50メートルプールは、県内の水泳競技の拠点として、県大会の開催などが行われるだけでなく、水温調整機能などの設備が充実しており、早春や晩秋といった比較的寒い時期においても利用しやすい施設として、県内外の大学や高校の水泳部の合宿等に幅広く利用され、競技関係者からも大変高い評価を得ているとお聞きしています。

 

先日、現地を視察致しましたが、現在、さらなる国際大会や全国大会の招致ができるようにと観客席や屋根等の増設工事に取り組んでいただいています。

 

また、平成30年3月に策定された「奈良県スポーツ推進計画」では、「だれもが、いつでも、どこでもスポーツに親しめる環境づくり」を基本目標に、奈良県全体でスポーツを推進し、「活き活きと安心して健やかに暮らせる健康長寿の奈良県」の実現を目指しておられます。

 

オープンから約6年を経てなお、高い評価と人気を得ている「スイムピア奈良」ですが、健康増進、リハビリの中核施設、さらには福祉型スポーツ施設として多くの県民の皆様に楽しく快適にご利用いたく一方で、今般の屋外プールの改修を踏まえ、県が誇る水泳競技の拠点施設としてスポーツの振興につなげていくことが重要であり、その役割はますます大きくなるのではないかと思うところです。

 

そこで、文化・教育・くらし創造部長にお伺いします。

 

まほろば健康パーク「スイムピア奈良」の観客席、屋根等の増設工事が完成したあかつきにはどのような活用を考えているのか、お伺いします。

 

文化・教育・くらし創造部長答弁)

「スイムピア奈良」の屋外プールについては、現在、観客席を約千五百席から約三千席へ増設する工事と、観客席全体を覆う屋根の設置工事を実施しており、本年6月の竣工予定となっています。来年夏にはリニューアルオープンの予定であり、本議会において、安全対策費の一部増額等をお願いしているところです。

 

「スイムピア奈良」の屋内プールは、議員お述べのとおり、健康増進施設として多くの県民の利用があるほか、日本を代表するパラリンピック水泳競技の有望選手の育成・強化拠点として、2017年から毎年、合宿が行われています。また、県外からも非常に高い評価を得ている屋外プールは、韓国や香港、シンガポールなど海外チームの合宿にも利用されています。

 

今回、屋外プールの観客席の増設、屋根の設置により、多くの観客の来場が見込まれる国際大会や全国大会などの開催にもつなげられると考えています。

 

既に、供用開始直後の来年夏には、「東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた香港とシンガポールによる事前キャンプ」が予定されています。

 

さらに、2031年に本県で開催が予定される「国民体育大会」や「全国障害者スポーツ大会」の水泳競技の会場になることも想定されます。

 

このように「スイムピア奈良」の施設の充実により、国内外からの合宿・キャンプの招致や、大規模な大会の開催機会を増やし、スポーツを通じた国際交流や地域のにぎわいづくりにつながるよう努めてまいります。

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