議会報告ASSEMBLY REPORT

2020.07.17 カテゴリ:令和2年6月定例議会 2 新型コロナウイルス感染症収束後の観光振興について

<質問>
新型コロナウイルス感染症収束後、国内外から奈良にお越しいただき、観光を楽しんでいただけるよう、今後、インバウンドやMICEの誘致も含めてどのように観光振興に取り組んでいこうとしているのか。

<知事答弁>
観光は、本県経済において大きな役割を担っております。新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ本県経済を再活性化させるためには、県内産業の回復が極めて重要でございます。このため、当面は県内での経済循環を促すこととし、「県民による県内観光需要の喚起」と「観光施設等の安心・安全の確保」の2本柱で取り組んでいきたいと考えております。
 
具体的には、「県民による県内観光需要の喚起」といたしまして、県民を対象とした「県内宿泊等の宿泊・飲食割引キャンペーン」や、奈良の魅力を再発見し、新しい生活様式を意識しながら県内周遊を促す商品の造成などに取り組んでいきたいと考えます。また、「観光施設等の安心・安全の確保」につきましては、観光関連施設等における感染症対策に必要な設備等の整備を支援していきたいと考えております。

これらの取組を進めつつ、感染症の収束状況を見ながらになりますが、誘客のターゲットを県内から、関西や西日本などのエリア、続いて、首都圏をはじめ全国各地、更には海外というように段階的に対象を広げていく作戦でございます。

特に、海外からの誘客につきましては、各国における感染症の収束状況を十分踏まえる必要があります。国による海外からの入国制限の動向などを注視し、海外プロモーションの再開時期を見極めたいと思っております。海外からのお客様についてはインディビジュアルと呼ばれます個人のお客様の前に、安心・安全なグループのお客様を個別に呼ぶ動きがあるものと予測をしております。国内でも修学旅行など団体の観光の方が、最初に起動するかもしれません。
このような時期におきまして、収束後を見据え、奈良の魅力をウェブサイトやSNSで発信し、観光地・奈良のブランド力を向上させる従来からの取組については、継続して力を入れて実施していきたいと考えているところでございます。
 
また、議員お述べのMICE誘致、コンベンションなどのグループ観光の誘致、誘客につきましてでございますが、4月にオープンした奈良県コンベンションセンターが5月中旬に業務を再開して以降、MICE主催者等による視察件数も回復している基調でございます。
今後は、新しい生活様式に即したMICE開催を提案するなど積極的な誘致活動に取り組むことで、コンベンションセンターを活用した観光振興を図っていきたいと考えております。

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