議会報告ASSEMBLY REPORT

2020.07.17 カテゴリ:令和2年6月定例議会 6.臨時休校による授業の遅れへの対応について

<質問>

児童生徒の学びを保障するため、休校していた間の授業の遅れに対してどのように対応しようと考えているのか。また、特に進路の指導への配慮が必要となる小学六年生や中学三年生の児童生徒に対しては特別な手立てが必要であると考えるがどうか。

<教育長答弁>
子どもの学びを保障するためには、量の確保に加えて、質の向上の両面からとらえる必要があります。このため、各市町村教育委員会では、長期休業期間の短縮や学校行事の見直しなどを行い、授業日数の確保に努めることとしています。

県教育委員会としては、臨時休業中に、特に中学校第3学年の生徒は高校入試を控えて不安に思っていると考え、学校再開後の授業が円滑に進むよう、臨時休業中の自宅での学習に活用できる、数学と英語の授業動画を収めたDVDを作成し、公立中学校第3学年の生徒全員に配付いたしました。

さらに、先日、公立中学校第3学年の生徒全員を対象に実施し、約6100人から回答を得たアンケートにおいて、学習内容や高等学校の入学者選抜における学力検査の出題範囲について、約64%の生徒が不安を抱いているという結果が出てきたため、社会、数学、理科の学力検査の出題範囲を削減することを早期に決定しました。出題範囲の削減は、入試直前に学習する内容を除外することで入試に向けた勉強への負担を軽くしようとするものです。しかし、除外した範囲は県教育委員会がオンライン授業を配信することで、学びの質を確保したいと考えています。

また、人的体制の強化も重要であることから、小・中学校の最終学年における少人数学級編制のための教員加配、また、学校での教育活動を支援するための学習指導員の配置を行う予定です。このため、県教育委員会において、新たに人材バンクを開設し、これまで実施していた講師登録や退職教員への働きかけと併せて、県内大学とも連携を図りながら、人材確保にも努め、学びを保障してまいります。

<要望>
人的体制の強化について、人材バンクを開設して人員を確保するとのことですが、子どもたちに過重な詰め込みなどすることなく、無理なく充実した学習が進められますよう、よろしくお願いします。

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