議会報告ASSEMBLY REPORT
2019.12.26 カテゴリ:令和元年9月定例会 3 中央卸売市場の再整備について
<質問>
今般、県が策定する「中央卸売市場再整備基本計画」では、賑わいの拠点づくりに向けて、どのような再整備を進めていくこととしているのか。また、新しい市場に多くの方々が訪れることが見込まれることから、場外からのアクセスや場内動線の整理が重要と考えるが、所見を伺いたい。
<知事答弁>
中央卸売市場は県の施設でございますが、そのにぎわい拠点づくりに当たりまして、市場の機能や特性を活用することが重要と考えております。そのため、今般策定いたします、奈良県中央卸売市場再整備基本計画におきまして、再整備のコンセプトといたしまして、市場本来の卸売機能となります、BtoBと県民や観光客など一般消費者を対象として地域のにぎわいづくりを目的といたします、BtoCが相互に連携して地域の活性化を図ることとしております。
とりわけBtoCにおきましては、市場で取引される魚介類や県産野菜、フルーツなどの生鮮食料品を、買い物や食事で楽しむことのできるフードホールを整備したいと考えております。さらに、食をテーマとしたイベント、スポーツ大会など多様な催しが開催できる多目的ホールや子ども広場の整備も推進する予定でございます。また、近隣の昭和工業団地を訪れるビジネス客や観光客、まほろば健康パークを利用されるアスリートなどのスポーツ合宿などにも利用できる宿泊施設の整備を推進することとしております。
フードホール、多目的ホール、宿泊施設、駐車場がキーになる施設でございます。議員お述べのとおり、このようなにぎわいの拠点づくりにおきましては、県民や観光客など多くの来場者が見込まれるため、市場へのアクセスや場内における動線整理が重要でございます。このため、市場北側の用地買収を進め、駐車場や進入路として整備することとあわせましてバスターミナルを整備するなど公共交通機関の利用促進について検討を進めることにしております。また、来場者が安心して場内を往来できるよう、市場事業者の車両と一般車両の動線を整理するなど対策を検討してまいる所存でございます。
県といたしましては、県民や観光客など多くの来場者を視野に入れ、引き続き市場関係者、大和郡山市など関係機関と連携しながら地域の魅力を再構築する中央卸売市場の再整備を進めてまいりたいと思っております。