議会報告ASSEMBLY REPORT

2019.12.26 カテゴリ:令和元年9月定例会 6 小中学校における教員の不足への対応について

<質問>

小中学校における教員の不足が全国的に問題となっていると聞くが、現在の県内小中学校における、産休・育休等を取得している教員の代替教員の未配置の状況と、教員確保に向けた具体的な方策について伺いたい。

 

<教育長答弁>

私には、県内小・中学校において産休・育休等を取得している教員の代替教員の未配置の状況と教員確保に向けた具体的な方策についてお尋ねでございます。
教員を確保する上で産休などに伴う代替教員が不足していることや教員採用試験の倍率が年々下がり、質の低下につながることは全国的な課題となっております。
本県で代替教員が不足している原因といたしましては、生徒急増期に採用した多くの教員が定年退職を迎え、年齢構成の平準化等を図りながら計画的な採用を行っているため、年度当初に多くの臨時講師が現在必要となっていること、また、若手教員がふえたことから、産休・育休を取得する教員が平成二十八年度の二百二十七人から平成三十年度には三百三十二人と約百人増加するなど、その代替として必要となる臨時講師の数が増加していることが挙げられます。
ことしの九月一日現在で必要となる代替教員の未配置の件数は小学校で四件、中学校で三件となっており、緊急対応として管理職、特に教頭が中心となって指導を担当するなど校内で工夫をしていただいております。県教育委員会ではこれまで臨時講師の希望者をホームページで募集をしてまいりましたが、新たにハローワークを通じて求人を行いましたり退職教員にも直接呼びかけるとともに、教員免許状が休眠状態になっている者に対しましても免許の更新を積極的に働きかけるなど、未配置の解消に現在努力をしているところでございます。
また、教員採用時での質の確保につきましては、ICTの活用による業務負担軽減などの働き方改革に取り組み、意欲と能力のある多くの者が教員を志望してもらえるような働きやすい職場環境づくりを推進しております。さらに、昨年度から本県の小学校教員を志望する県内の高校二年生を対象に、次世代教員養成塾を県内教員養成大学と教育研究所が連携をしながら開講いたしております。
今後も学校運営に支障を来すことのないよう、必要な教員の確保と教員の質の向上を目指し、全力で取り組んでまいります。以上でございます。どうもありがとうございました。

 

<質問>

ご答弁ありがとうございました。
一点だけ、まだ時間がありますので、質問をしていきたいと思います。教育長、よろしくお願いします。新聞で大きく報道されましたけれども、大和郡山市内の小学校で新学期が始まって、二年生と三年生の先生方が長期休業されたということで、先ほども言われたように、即、校長先生と教頭先生、さらに指導主事の先生、元校長であった先生とかで対応されたわけです。その後、県教育委員会から一名を派遣していただいたという話で、現在、校長は本来の職務に返りましたが、教頭はまだ授業を持っているわけでございます。九月に入りましてから大変な事態が起こったわけでございますけれども、県教育委員会としてそのことについてはどういうふうに対応されているのかということをお聞きしたいと思います。

 

<教育長答弁>

新学期に入りまして急に、三年生一名、二年生三名の担任が休みを取るような状況になったと聞いております。いろいろな話し合いをされたようですけれども、結果としてはそういった事態になっております。子どもが犠牲になるということは一番あってはならないことでございますので、大和郡山市の指導主事等と県から緊急に優先して補充一名を配置して、校内で工夫をされて現在は対応していただいています。市教育委員会からの報告もいただくようになっておりますし、子どもたちの教育に支障がないように県としても最大限支援をしてまいりたいと考えているところでございます。

 

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